2026年8月10日月曜日

「ゾンビ回収婦」を読んだ。

 


2026年7月15日水曜日に発表された第175回芥川賞受賞作「ゾンビ回収婦」(小砂川チト)を読んだ。いやあ面白かった。他人事ではなく自分事として現代のリアルを物語を通じて実感させられました。


夏目漱石が「吾輩は猫である」を発表したのが1905年。猫の視点から人間社会を描いた本。その夏目漱石が「満韓ところどころ」で、はじめて日本に麻雀を紹介したのが1909年。それからだいたい120年くらい。


「ゾンビ回収婦」は、AIに職を奪われた夫婦。夫が置き手紙をして去った後、残されたVRゲームに没入する主人公の女性を描いている。主人公はわたし、ゾンビをあなたたちと表現する。

わたしたちの世界は、どこにでも野良猫がいる時代から、すぐそこにAIがある時代に変わってしまった。それがリアルな現代。


現代において、どこか一ヶ所に集まって麻雀をする場合、最も価値のあることは、道具的なやりとりではなく、感情的なやりとりだ。これが野良猫がいた時代からAIの時代に移行して変化したこと。遊びとしての麻雀においては、点数を稼ぐこと以上に、充足的にコミュニケーションができるスキルの方がますます重要になっている。後者のために脳トレをやっているとも言える。


麻雀は、コミュニケーションのゲーム。

麻雀力とは、麻雀をして多様な他者と楽しむことができる力。

麻雀教室は、コミュニティ。

「私は楽しい」から「私たちは楽しい」へ。

私たちは、元気が出る麻雀教室です。


「ゾンビ回収婦」に一度だけ登場する重要な言葉とその意味を取り上げておきます。


[サルベージ]

サルベージとは、本来は「難破船や積み荷を救助・引き揚げること」を指す言葉で、転じて「失われかけた物や価値を救い出す行為」全般を意味します。